血圧の調節

血圧を決定する要因

血圧は様々な要因によって変化しますが、

基本的には(血行動態的には)心拍出量(1回心拍出量×心拍数)と末梢血管抵抗によって決まります。

なので血圧が高くなるのは身体を流れる血液の量が増えるか、血管の抵抗が増えるかによるわけです。

※しかし人体には様々な臓器があり、それらは互いを補い合いながら時々刻々の変化に対応しているため、簡単には血圧は決まりません。

adalat.jp https://www.adalat.jp/ja/home/pharmacist/basic/01/t06.phpより引用

この他にも大動脈の弾性血液循環量血液の粘性などが血圧を決める要因の主なものとしてあげられます。

①心拍出量:1分間に心臓から送り出される血液の量。

1回の拍動が強いほど心拍出量が増え、その結果血圧が上がります。

②末梢血管抵抗:末梢血管に血液が流れこむ際に受ける抵抗。

この抵抗が強いと血液が流れにくくなるため、その分血圧が上がります。また1回の拍動を強くすることで血液を送り出そうとするため血圧は上がります。

③循環血液量:全身を循環している血液量が減ると血圧が下がります。

④血液の粘着度:血液の固形成分(赤血球など)が増えると血液に粘り気が出てしまい流れにくくなります。そのため1回の拍動を強くすることで血液の流れをスムーズにしようとする結果血圧が上がります。

⑤大動脈の弾力:大動脈が動脈硬化などによって血液が流れにくくなり血圧が上がります。

この他にも血圧は腎臓や自律神経、ホルモン、血管内皮細胞からの血管収縮、食塩の摂取量など多くの因子によって調節されています。

(ハーバード大学テキスト 心臓病の病態生理 株式会社メディカル・サイエンス・インターナショナル より)

・塩分と血圧

塩分を多く摂る人では、摂りすぎた塩分を薄めるために血液中の水分が増え、体液量が増加します。このため末梢血管の壁にかかる抵抗が高くなり血圧をあげてしまうと考えられています。

・肥満と高血圧

肥満の方は正常体重の方と比べて約2〜3倍高血圧症にかかります。

肥満の人は過食のため塩分も摂りすぎる傾向にあることから、体内にナトリウムが過剰になっていると考えられます。

また肥満になると過剰に分泌されたインスリンの働きによって腎尿細管でのナトリウムの再吸収が亢進するため、さらに血液中のナトリウムが増加します。

それを薄めるために血管内の水分が増加し、全体の血液量が増えることで血圧が増加します。

・加齢と高血圧

年齢とともに血管の弾力が減り、硬くなり血圧が上昇します。

・腎臓と高血圧

腎臓は高血圧に大きな影響を与える臓器です。

腎機能が低下すると余分な塩分と水分の排泄ができなくなって、血液量は増加し血圧が上がってしまいます。

さらに血圧が上がれば腎臓への負担が増え、ますます腎臓の機能が低下するといった悪循環になります。

腎臓と血圧

 

 

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