前負荷

前負荷

前負荷とは心拍出量のところでも出てきましたが、心拍出量を規定する因子の一つです。

・前負荷とは心臓が収縮する直前に心室にかかる負荷で、拡張終期の心室容積に代表されます。

・心室に入ってくる血液が多いほど前負荷は大きくなります。

・前負荷はまた、拡張終期における心筋線維の伸張度のこともさします。

・心筋線維の伸びは心室内の血液量に直接比例するので、心室内の血液量が多いほど心筋線維が伸びます。

・つまり前負荷は心筋線維の伸張度と同時に心室内の血液量をも意味しています。

・また前負荷は心房に入ってくる血液量(静脈還流量)と心房の収縮力により決められます。

・脱水や出血などで循環血液量が減少すると、前負荷は減少することになります。

1分間の心拍出量が5200ml、1回拍出量が80ml、1分間の心拍数が65回の患者がいたとします。

1回拍出量80ml×心拍数65回=心拍出量5200ml

脱水では循環血液量が減少し、心臓に戻ってくる血液量が減少するため、1回拍出量も減少します。

いいかえれば前負荷が減少しています。

1回拍出量が50mlに減少した時、心臓は心拍数をあげて心拍出量を維持しようとします。

そのため心拍数が104回まで上昇することになります。

1回拍出量50ml×心拍数104回=心拍出量5200ml

脱水がある患者は1回拍出量の低下から血圧が下がり、それを補うため頻脈傾向となります。

 

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