心収縮力
心収縮力
心拍出量を規定する因子は前負荷、後負荷、心拍数、そして心収縮力です。
心収縮力とは読んで字のごとく「心筋の収縮する力」です。
虚血や弁膜症などで低下しますが、他にも低体温や迷走神経、低酸素血症などでも低下します。
心筋の収縮力に影響を与える要素は前負荷、後負荷も大事ですが、交感神経、迷走神経も関与しています。
交感神経興奮→アドレナリン分泌→血管の収縮(α作用)、心収縮力を増強、心拍数増加
副交感神経興奮→アセチルコリン分泌→刺激伝導系を刺激し心拍数を低下、軽度心収縮力抑制、血圧低下
臨床では血圧を心収縮力の指標としていることが多いですが、スワンガンツカテーテルが挿入されている場合は心拍出量(CO)や心係数(CI)を見てアセスメントします。