心室期外収縮(PVC)

心室期外収縮とは

洞結節からの興奮よりも早いタイミングで心室側から電気刺激が出て、心房の興奮よりも先に心室の興奮が起こるものを心室期外収縮といいます。

加齢とともに増加することが知られています。

ホルター心電図を用いた検討では健常人の50%において認められる頻度の高い不整脈です。

PVC例の中で器質的心疾患を有するものは重篤な不整脈に移行することがあり、急性心筋虚血(心筋梗塞など)や心不全で認められるPVCは要注意です。

心室期外収縮の心電図の特徴

・幅の広いQRS波(≧0.12秒)で、洞調律のQRS波とは異なった形を示します。

・QRS波が幅広いということは、伝導に時間がかかっていることを表します。

・心室で発生した電気刺激は心室内刺激伝導路を正常に伝わらず、心室内伝導に時間を要するためQRS波の幅は0.12秒以上となります。

 (洞結節から房室結節を経てヒス束ー脚ープルキンエ線維へ興奮が伝わる刺激伝導系を通っていれば早く電気が伝わりQRS波は狭くなりますが、心室からの電気刺激により房室結節という関所を通れていないので、高速道路=刺激伝導系には乗せてもらえず、一般道を通ったために時間がかかりQRS波が幅広くなります。)

・心房の収縮より心室の収縮が先に起こるためP波の出現はありません。

・PVCの後には長い休止期が示されることが多く、PVCを挟む2つの心拍のRーR間隔は、ほかの洞調律のRーR間隔の2倍あります(代償性休止期)。RーR間隔に変化がない間入性のものもあります。

心室期外収縮の重症度分類

心室期外収縮ではその重症度を分類したLown分類があります。

出現のタイプにより2連発、3連発の他に2段脈(期外収縮と正常波形が交互に出現)、3段脈(正常波形と期外収縮が2:1で出現)があります。

下にいくほど危険な期外収縮であり、基礎疾患に心筋梗塞がある場合の心室期外収縮で、Lown3以上の期外収縮を見つけた場合には医師に連絡し、適切な指示を受ける必要があります。

単発のみのもの、運動負荷により消失するものは危険性が低いとされています。

心筋梗塞、狭心症、心筋症などで認められる期外収縮は心筋虚血や心不全を反映することがあるため、運動負荷時や運動療法中に頻発する場合や早いレートの連発がある場合は中止または運動強度を減らす必要があります。

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