腎機能(BUN、Cre)

腎機能をみる検査にBUN(血中尿素窒素)とCre(クレアチニン)があります。

基準値

BUN:8〜20mg/dl

Cre:男0.8〜1.3mg/dl 、女0.7〜1.0mg/dl 

BUNとCre
BUN

血液中の尿素に含まれている窒素を測定しています。腎機能低下により上昇します。

BUNは食物に含まれるタンパク質の代謝によって作られた分解産物で、尿毒素の1つです。BUNは腎糸球体で濾過され一部尿細管で再吸収されて尿中に排泄されます。

BUNの異常は主に腎からの排泄異常すなわち腎機能を反映します。

ただしBUNはタンパク質の過剰摂取、脱水、発熱などでも数値が上昇し、腎機能以外の影響を受けやすいとされており注意が必要です。

Cre

クレアチンの最終産物で、腎臓の糸球体で濾過されたあと、尿細管で再吸収はなく分泌もわずかであるため、糸球体濾過量(GFR)の指標として用いられます。

クレアチニンは筋肉中のタンパク質が分解されてできる老廃物の1種です。本来糸球体で濾過され尿とともに排泄されますが、濾過機能が低下していると血中に残ってしまい、数値が上昇します。ただし血清クレアチニンは濾過機能の低下が始まる段階では数値になかなか反映されません。糸球体濾過量が50%以下になると急速に数値が上昇します。

BUNは尿細管で分泌、再吸収が行われますが、Creはほとんど分泌、再吸収されずに排泄されます。そのためCreの方が糸球体濾過量GFR(≒腎機能)をより正確に反映する指標になります。

BUN/Cre比

BUNは腎機能以外の要因で変動しますが、Creは変動しません。そのためBUN/Cre比をみることで腎疾患以外の病態の推定ができます。健常者ではBUN/Cre比は10前後です。

BUN/Cre比<10:低蛋白食の可能性

BUN/Cre比>10:蛋白過剰摂取、消化管出血、脱水症、蛋白異化亢進(熱傷、高熱、大量ステロイド投与、手術、消耗性疾患など)の可能性

脱水が起こっている時、腎そのものには問題がなくても腎血流が減少するため糸球体で濾過される血漿も減り、尿素は血中に蓄積されていきます。

しかし浸透圧を考えると体液が不足している時には尿素がたまってくれるのは好都合な面もあります。腎は尿細管での再吸収を活発にしてBUNの上昇をさらに助長しようとします。

これに対して腎そのものが障害されているときには尿素の排泄は低下しますが、再吸収率は低くなり、幾分蓄積が和らぐ方向に働きます。

このようにBUNは腎以外に原因があるときのほうが上昇が目立つという特徴があります。

クレアチニンはこのような違いがほとんどみられませんので、両者を比較すれば腎障害の原因がどこにあるのか見当をつけることができます。

 

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