Forrester分類、Noahria分類

Forrester分類

循環血液量の指標としての肺動脈楔入圧と心機能の指標としての心係数を、それぞれ X軸、Y軸にとって、肺動脈楔入圧18mmHgと心係数2.2L/分/m2を境界に4分類したものです。

スワンガンツカテーテルを用いて得られた心係数(CI)と肺動脈楔入圧(PAWP)という2つの血行動態指標から急性心不全を4種類にわけています。これによって大まかな治療方針が決められます。

肺動脈楔入圧は肺動脈の末梢の血圧のことを指すため、その先にある左心房の圧力を反映します。

心係数が2.2L/分/m2以下では組織還流が不十分であり、肺動脈楔入圧が18mmHg以上では肺うっ血に陥ると考えられています。しかしながらこれらの閾値は健常人に突然心ポンプ機能が低下した場合にはじめて成り立つ閾値であり、慢性心不全患者では肺動脈楔入圧が20mmHg以上でも心機能が代償されており、心係数が2.2L/min/m2以下でも尿量は保たれることが多いです。したがってForrester分類の概念は急性心不全に広く応用されてはいますが、これらの閾値は慢性心不全の急性増悪患者には役立つとは限らないと考えられています。

Nohria分類

Nohria分類は急性心不全の臨床的病型分類で、Forrester分類をより簡単に評価できるように作られています。スワンガンツカテーテルを用いなくても評価できるよう、身体所見だけで分類することができるようになっています。

Forrester分類での血行動態所見の代わりに臨床所見を指標にした分類を提案しています。

病態把握に用いられるNohria分類はうっ血所見の有無(wet/dry)、低灌流所見の有無(warm/cold)で4つのプロファイルに分類したもので、治療方針の決定に優れています。

低灌流所見:小さい脈圧、四肢冷感、傾眠傾向、低Na血症、腎機能悪化

うっ血所見:浮腫、腹水、頸静脈圧の上昇、起座呼吸、肝頸静脈逆流

うっ血も低灌流もない最軽症がClassA、うっ血も低灌流も認める最重症がClassCと分類されます。

A(dry-warm)では低灌流、うっ血ともになしと判断。

C(wet-cold)では集中治療を要する時期と判断。

B(dry-cold)イメージとしては血圧が保たれた左心不全と考えてよいでしょう。

L(wet-cold) うっ血所見はないが、低灌流所見はある時期を指します。イメージとしては単独の右心不全と考えてよいでしょう。循環分野では脱水の場合がLの時期にあたります。

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