低血圧

低血圧とは

低血圧とはめまいや失神などの症状が出現するほど血圧が低い状態です。

血圧が極度に低下すると全身に十分な血液を供給できなくなり、細胞が酸素や栄養素を受け取れず、老廃物も適切に除去されなくなります。

日本では血圧をいつ測っても収縮期血圧が100mmHg以下、拡張期血圧が60mmHg以下のどちらか、または両方が下回った場合に低血圧ということが多いようですが、はっきりとした定義がありません。

低血圧の分類(原因で分類)

1、本態性低血圧:血圧を低くする病気がないのに常に血圧が低い状態です。その人の体質や遺伝によって起こると考えられ、長期的に低血圧の状態が続いていることが一般的です。朝の体調不良や倦怠感といった全身症状から不定愁訴まで幅広い症状がみられることもあります。

2、起立性低血圧:急に身体を起こしたり、立ち上がったりしたときに収縮期血圧が20mmHg以上、拡張期血圧が10mmHg以上低下する状態を起立性低血圧とよびます。自律神経障害により起こります。起立性低血圧のうち原因となる病気がない場合を本態性起立性低血圧とよび、原因となる病気がある場合を症候性起立性低血圧といいます。

3、症候性低血圧:何らかの病気が原因となって2次的に収縮期血圧が100mmHg未満となり低血圧症を示すものです。

症候性低血圧症の原因

様々な障害や薬によって血圧調節の代償機構が十分に機能せず、低血圧を生じます。

・心臓疾患(心筋梗塞、心筋症、狭心症、心筋炎、大動脈弁狭窄症、不整脈)

・循環血液量減少(出血、脱水、塩分不足)

・薬物性(降圧剤、利尿剤、抗不整脈剤、抗うつ剤、抗てんかん剤)

・神経疾患(多発性硬化症、脳腫瘍、糖尿病性神経症)

・代謝性疾患(低ナトリウム血症、低たんぱく血症)

・感染・中毒(敗血症、アルコール中毒)

・内分泌疾患(甲状腺機能低下、低血糖、副腎不全、下垂体機能低下)

・自律神経障害(強い精神的ショック、猛暑地での長時間起立、空腹)

起立性低血圧が起こる原因

1、急激な立位によって重力負荷が生じると、下肢・体幹の容量血管に血液が貯留します。

2、静脈還流量の減少により心拍出量が低下し、その結果として血圧が低下します。

3、大動脈弓や頸動脈小体の圧受容器が血圧低下を感知して、自律神経反射を亢進させることで血圧は正常に戻ります。

この流れが問題なく行われていれば起立性低血圧は起きませんが、調節がうまくいかない時に起立性低血圧を生じます。

急性の起立性低血圧の原因で頻度が多いものには

・循環血液量減少  ・薬物  ・長期臥床  ・副腎機能不全

などがあります。

慢性の起立性低血圧の原因で頻度が多いものには

・加齢に伴う血圧調節の変化  ・薬物  ・自律神経機能障害

などがあります。

起立性低血圧の原因となりうるものには他にも以下のようにたくさんの種類があります。

症状

低血圧の症状はめまい、ふらつき、たちくらみの代表的なものから倦怠感、易疲労感、なんとなく元気がない、眠気、手足の冷感など多様です。また血圧低下が高度であれば失神発作、一過性脳虚血発作をきたすことがあります。

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